あがり症になりやすい人の3つの特徴とは?
今回は、人前でスピーチやプレゼン、会議で発言などをする時に、あがりやすい人の特徴についてお伝えします。
あがり症になりやすい人の特徴とは何なのか、まずはそれを知らなければどこをどう改善していけばよいのかわかりません。
あがりやすい人の特徴は3つあります。
- マイナス面にばかり注目する
- 完璧主義である
- 自分に満足できない(自信がない)
以下、順番に見ていきましょう。
1.マイナス面にばかり注目する
あなたは人前でのスピーチを終えた時、たとえばどんなことを考えますか?
もし、「緊張したけど、とりあえず終わってよかった!」と思えるような人はあまり心配する必要はありません。
「声が震えてなかったかな…」
「緊張してたのがバレたんじゃないだろうか…」
「こっちを睨んでた人がいたけど、何か気に障ることを言ったんじゃないだろうか…」
こんなふうに、スピーチが終わった後までも、くりかえしクヨクヨと自己反省し続ける人は要注意です。
他にも、会議中に良いアイデアを思い付いた時に、あなたは手を挙げてそのアイデアを発表することができますか?
「こんなつまらない意見を言って、みんなからバカだと思われるんじゃないだろうか…」
ひょっとして、そんな風に意見を言う前からマイナスのことばかり考えてしまい、「結局似たような意見を同僚に先に言われてしまった」なんて経験があるかもしれません。
このように、あがり症になりやすい人は、発言前、発言の最中、さらには発言後までも、マイナス面にばかり注目して、あれこれ悩むという特徴があります。
しかし、このマイナスイメージは、すべて自分が勝手に作り上げたものであり、たいていの場合、単なる思い込みであることが多いものです。
マイナス面にばかり注目すると、先ほどの会議での例のように、「クヨクヨ悩む前に手を挙げて発言する」といった適切な行動がとれなくなってしまいます。
また、あれこれ頭の中で考えていると、他の人の発言を聞き漏らしてしまいます。
そうなると、その場の状況すら把握できなくなり、さらに失敗する確率が高くなってしまいます。
他にも、マイナス面への注目は、自分自身に対する評価を不安定にしてしまい、「自分の考えや行動に自信が持てなくなる」というデメリットを生み出します。
あがり症になりにくい人というのは、この反対ですね。
マイナス面ではなく、良いところに注目するということです。
「あ~、やっと終わった!緊張して途中言えなかったこともあったけど、だいたいうまくいったぞ。今回うまくいかなかった所の原因は○○だから、次回までには対策を考えておこう」
このように考えられる人は、自分の良いところに注目し、足りないところは改善していきながら、人前で発言することに自信をつけていくことができます。
2.完璧主義である
あがり症になりやすい人の2つ目の特徴は、「完璧主義」です。
適度な完璧主義は、
- 向上心が強い
- 常に自分を成長させる意思がある
- 成長のための努力を怠らないエネルギーや実行力がある
など、メリットが多いものですが、行き過ぎた完璧主義は、時に精神疾患的な症状すら見せることがあります。
それは、背景に強い不安が隠れているからです。
私も経験がありますが、完璧主義が行き過ぎて、不安神経症的な、異常なこだわりにまで発展してしまったことがありました。
私は大学受験の時、予備校に通っていました。
予備校で配られる問題集には、解答・解説が載っていません。
なぜなら、解答や解説は授業で講師が直接話すからです。
しかし、当時はコミュニケーション能力が低く、予備校に友達が一人もいなかった私は、答えを聞き漏らしたときに、だれにも答えを聞くことができませんでした。
たとえ、問題の答えを一つ知らなかったとしても、たいして受験に支障があるわけではありません。
しかし、当時の私は「答えを聞き漏らした問題が試験に出るかもしれない」と疑心暗鬼になり、異常なまでに不安を感じていました。
大学受験が終わっても、その不安は続きました。
今度は、人との会話の中で知らない言葉が出てくると、その言葉の意味がわかるまで、気になって仕方がなくなってしまうのです。
そんな状態ですから、人の話など頭に入ってこなくなってしまいます。
これでは、人とのコミュニケーションがうまくいくはずもありません。
この症状は3年ほど続きましたが、いつの間にか治っていました。
しかし、根底に不安感のある完璧主義の恐ろしさは、この時に身に染みてよくわかりました。
強いこだわりが出た場合、それをサラッと受け流せれば良いのは頭ではわかっているのですが、当時の私にはそれが全くできませんでした。
3.自分に満足できない(自信がない)
あがり症になりやすい人の3つ目の特徴は、「自分に満足できない」です。
これは、「自分に自信がない」や「自分を受け入れられない」とも言い換えることができます。
自分に自信がない人は、自分自身や行動の結果に対して、いつも強い不安を持っています。
こういう人は、たとえ結果が良かったとしても、何かしら問題点を見つけ出して、自分で自分を追い詰めていきます。
「時間には間に合ったけど、出来栄えには全く納得できていない」
「結果が良かったのは、相手がミスしたからだ。自分の実力とは言えない」
このように考えてしまう人というのは、自分に自信が持てないばかりか、気分までも落ち込むことが多くなります。
あがり症の人には、うつ病を併発している人も多いと言われているゆえんです。
自信を持つためには…
それでは、「自信」とは一体何なのでしょうか。どうすれば自信を手に入れられるのでしょう。
自信とは、「自分を承認」することによって得られる安心感のことです。
それは、良い自己評価の積み重ねによって作られていきます。
よく、自信を持つためには成功体験を何度も経験することだと言われますが、成功体験だけでは残念ながら自信を持つことはできません。
その成功体験を、自分が認めることができて初めて自信となるのです。
たとえば、どんなに素晴らしい成功体験を何度も経験してきたとしても、
「今の自分ではまだまだ十分ではない」
「もっと上を目指さなくては…」
と考えていたら、自信を持つことはできません。
他の人からどんなに賞賛されても同じです。自分自身が満足できていなければ、自信にはつながっていかないのです。
それどころか、高いハードルを設定し続けて、いつしか心身ともにボロボロになってしまうでしょう。
現在の自分を肯定的に受け入れ、しっかりと承認できて初めて、自信を持つことが可能になるのです。
「自分を肯定的に評価する」とは…
だからといって、自分を無条件に受け入れるということではありません。
「怠けている自分も受け入れよう」と考えるのもたまには良いのですが、いつもそればかりでは成長できなくなってしまいます。
自分の良かった点はきちんと評価しつつ、足りない部分は改善策を講じて補っていく。
これができるようになれば、高い目標を目指す時でも、自分自身を認めているという安心感の中で成長していくことができます。
そのためには、日ごろから自分の良いところに注目し、自分をほめて認めてあげることを習慣にすると良いでしょう。
あなたも人から褒められるとうれしいですよね。人間の承認欲求というものは、とても強力です。
人から褒められることが少ないという人は、自分で自分をどんどん褒めてあげてください。それだけでも、脳内ではドーパミンが発生し、どんどんエネルギッシュになっていきます。
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あがり症の体験記事を書いています。
私の失敗体験を、あなたのあがり症改善に役立ててください。