自己催眠をあがり症改善に生かすには

自己催眠イメージ

普段の生活の中で、自分に暗示をかけて自己催眠の状態に入っていることは意外と多いものです。

たとえば、常日頃から「自分はあがり症だ」と思っていることは、それだけで自分に「あがり症だ」と暗示をかけていることに他なりません。

自己催眠の力は強力なので、味方につければこれ程頼もしいものはありませんが、敵に回すと恐ろしい結果を招きます。

悪い自己催眠の例として2つ挙げてみましょう。

「うるしの木の話」と「優秀な上司の話」です。

悪い自己催眠の例① うるしの木の話

4人の大学生が山へピクニックに行きました。

お昼になったので持ってきたお弁当を食べようと思い、適当な場所を探し始めました。

「おい、あそこの木の下なんてどうだろう」

大きな木があったので、その木陰でお昼を食べることになりました。

楽しくおしゃべりをしながらお弁当を食べていると、一人が叫びました。

「おい!これはうるしの木だぞ。うるしの木の近くにいると皮膚がかぶれて大変なことになる。早く別の場所に移動しよう!」

みんなは慌ててその木の下から移動しました。

しかし時すでに遅く、家に帰るころまでには4人のうち3人の学生には、体中かぶれができてしまいました。

しばらくたったある日、ピクニックに行った4人の学生が、大学教授の部屋で教授と雑談していました。

一人がうるしの木でかぶれた出来事について教授に話しました。

すると教授は、花瓶に挿してあった木の枝を指さし、こう言いました。

「あそこに挿してあるのもうるしの枝だけど、君たち大丈夫かい?」

それを聞いた生徒たちは、急いで帰り支度を始めました。

しかし、今回も時すでに遅く、2時間ほど経過したころ、生徒たちの身体にかぶれができてしまい、とてもかゆくなりました。

後日、その話を聞いた教授がこう言いました。

「実はあれはうるしの枝じゃなくて、ただのどんぐりの枝だったんだよ。」

悪い自己催眠② 優秀な上司の話

Aさんはとても優秀な営業マンです。

スピード出世を果たし、その会社で最年少の部長になりました。

しかし、Aさんは優秀すぎるために、周りの人が馬鹿に見えて仕方がありませんでした。

馬鹿に見えているわけですから、部下に対して馬鹿にしたような態度で常に接することになってしまいます。

「こんなこともわからないのか!」
「何度言ったらできるようになるんだ!」
「もう一度新入社員からやりなおせ!」

口だけの上司なら聞き流すこともできますが、相手は誰よりも優秀なAさんです。反論の余地はありません。

来る日も来る日も罵倒され続けた部下たちは、自己嫌悪に陥り、

「自分は仕事ができない無能な人間なんだ」

と思い込むようになってしまいました。

部署の雰囲気はとても重苦しく、これでは良い仕事ができるはずもありません。

Aさん自体はとても優秀なのですが、Aさんの元に優秀な部下が育たないため、部署全体の成績は一向に伸びていきません。

部署の成績が伸びないのを、Aさんはまた部下の無能のせいだと罵倒して、部下はますます自分たちが無能だと思い込んでいきました…

自己催眠を味方につけるには…

悪い自己催眠の例を2つ挙げてみましたが、いかがでしたでしょうか。

「うるしの木の話」では、自分たちの思い込み、つまり自己暗示によって、体にかぶれができてしまいました。

心と体というのは、密接につながっています。

たとえば、ストレスを感じるとお腹が痛くなったり、頭痛がしたり、肩こりがひどくなったりなど、体に様々な支障が出てきます。

自己暗示によって体にかぶれができるということも、珍しいことではありません。ピストルに撃たれたという思い込みで、死んでしまったケースもあるぐらいですから。

「優秀な上司の話」では、優秀な上司からの無能扱いにより、部下自身も自分に負の暗示をかけている悪い自己催眠状態に陥っています。

体に悪影響を与えたり、自己嫌悪に陥ってしまったりと、自己催眠はマイナスの方向に作用すると、望んでいない悪い結果を招いてしまいます。

しかし、悪い方向に作用すれば恐ろしい自己催眠でも、プラスの方向に作用させることで望ましい結果を生み出します。

自己催眠の力はとても強力ですので、敵にすると最悪ですが、味方につければこれほど強力な武器はありません。

例にあげたような悪い自己暗示ではなく、良い自己暗示をかけて、自分の能力を最大限に発揮できるようにしたいものです。

しかし、自分一人の力で良い催眠状態に入るのは、現実的には難しいと言えるでしょう。

専門的な知識と経験を兼ね備えたヒプノセラピスト(催眠療法士)の暗示音声を聞くことで、一人で行うよりもすんなり自己催眠状態に入ることができるようになります。

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