Perfect Communication【評価&効果】

perfect communication 表紙

今回は、コミュニケーション・アドバイザーの山口修さんが販売している教材「Perfect Communication~あなたの人生を明るく変える会話術~」について、どこよりも詳しくレビューしていきます。

「Perfect Communication」は、あがり症や人見知りのために、日々のコミュニケーションに悩んでいる人へ向けて書かれた教材です。

大勢の前で話ができるようになる、というよりも、会話などの対人コミュニケーションスキルを上げるための教材です。

一通り読んでみて結論から申し上げますと、19,800円という価格に比べ、正直内容がかなり薄いと感じました。

個人的な感想としては、とても価格に見合わない教材だと感じます。

それでは、どこがどう価格に見合わないのか、詳しくレビューしていきます。

著者・山口修さんとは何者か?

梅沢亮 画像未掲載

「Perfect Communication」の著者・山口修さんは、コミュニケーション・アドバイザーとして活動しているとのことです。

どのような活動をされているのか調べてみました。

同姓同名の方は何人かいらっしゃいましたが、コミュニケーション・アドバイザーとして活動されている山口修さんは、私の検索能力不足のせいなのか、見つけることができませんでした。

以下は公式サイトのプロフィールを要約したものです。

山口さんは大阪で公務員の両親のもと、ごく平凡な少年として育ちますが、地元を離れた高校に進学してから、どう他人と接すれば良いのかとまどい、孤立してしまいます。

休み時間には人を避けるため図書館で過ごす毎日を送りますが、人間の本能についての関連書籍を読みまくり、人間の本能を会話に生かす方法を独学で学び、クラスの中でも1~2位を争うほどの人気者になったそうです。

その後の経験を経て、ノウハウを体系化したものが今回のマニュアルだそうです。

教材概要

本編テキスト

A4サイズ、98ページ
※公式サイトには「130ページ」と書いてありますが、これは特典も含めたページ数です。

特典

1.誰からも好印象を持たれ人気者になる方法:17ページ
2.相手を説得し意のままに操る方法:9ページ
3.会話を切らさない為の話題集:6ページ

メールサポート

教材購入後60日経過しても大きな変化が見られない場合、山口さんにメールをすると、具体的な解決策をメールで受けられる。回数は無制限。

返金保証

メールサポートを最後まで受けた後、30日以上経過した時点で納得がいかなければ、購入後180日以内に限り教材費19,800円を返金。

教材詳細

教材は5章の構成で作られています。

最初の第1章~3章で会話のメカニズムや具体的な克服方法、楽しく会話するための心構えなど、メンタル面の改善を目指し、第4章~5章で具体的な会話のテクニックを学びます。

以下、教材内容を詳しくご紹介します。

【第1章】なぜ会話ができないのか

会話が苦手な原因を「嫌われるのを恐れる」「他人の評価が気になる」「完璧主義」の3つの観点から分析しています。

なぜ上記3つの考え方に陥ってしまうのか、それは「●●がないから」と結論づけています。

【第2章】自我を持つために

自我を持つための5つの方法が書かれています。

基本的に心構え的なことが多く、「それは分かるんだけど、そうなるためには具体的にどうすればいいの?」と感じる点が多かったです。

章の最後に「スペシャルトレーニング」として、自我を持つための方法を3ステップで解説しています。

イメージトレーニング的な方法なのですが、正直に言うと、これをそのまま実践し続けられる人はどれぐらいいるのだろうか?と感じました。

イメージトレーニングは難しいので、誰でもできるようなさらなる工夫が必要だと感じます。

【第3章】良い会話をするために

良い会話をするための3つの心構えが書かれています。

確かに大切なことだとは思うのですが、19,800円もの大金を支払ってまでわざわざ教えてもらうことなのだろうか?と疑問に感じました。

また、3つ目の心構えについては、4・5章で具体的な方法が述べられていますが、最初の2つについては、コミュニケーションが上手くいかない人からは「それができないから苦労しているんじゃないか!」という声が聞こえてきそうな内容でした。

【第4章】基本テクニック(聞き型編) ※原文ママ

話しやすい雰囲気を作ったり、相手が「もっと話したい」と思えるような聞き方のテクニック集です。

山口氏が「METの法則」と呼ぶある共通点に従って、7つの具体的なテクニックを解説しています。

会話のテクニックとしては目新しいものではなく、私自身も日常会話で気を付けているレベルのテクニックが多かったです。

【第5章】基本テクニック(話し方編)

相手と話をする時に「どんなことに気を付ければ心を開いてくれるのか」、「話が広がり深まるのか」、「会話が続くコツ」などについて解説しています。

テクニックというか、心構え的なものも含まれていますが、全部で5つ紹介されています。

【特典1】誰からも好印象を持たれ人気者になる方法

好感を得る時の注意点を1つ、好感を得るためのテクニックを6つ紹介しています。

人間の本能を利用した方法でしたので、個人的に2つほど取り入れたいと思う方法がありました。

【特典2】相手を説得し意のままに操る方法

相手を説得する方法を4つのステップで解説しています。

相手を説得しようと思えば、自然とこの流れになるかと思いますが、体系的に書かれているので、頭の中を整理するには良いかもしれません。

【特典3】会話を切らさないための話題集

とりあえず話のとっかかりを作るための話題集です。

12種類の話題の頭文字をつなげて覚えやすくしており、話題に困った時に使いやすくしています。

疑問を感じた点

価格に見合った内容と言えるのか?

まず、一番引っかかるのがこれでしょう。

19,800円もの大金を支払って購入したわりには、内容が薄っぺらいと感じます。

しかも、ページ数が少ない上に文章の行間も広く、単にページ数をかせいでいるだけの印象は否めません。

perfect communication 中面
↑行間を広くとっている本文テキスト。
見てお分かりの通り、文字がスカスカです。

構成は1~3章がメンタル的な話で、4・5章はテクニック的な話です。

「まずはメンタル面の土台を築く」という構成と考え方は良いと思うのですが、やはり内容が浅いと感じます。

「言ってることはもっともなんだけど、
 じゃあ具体的にどうすればそのような状態になれるの?」

読みながら何度も、上記のような質問が頭の中によぎりました。

私が考えている良書というものは、内容が良いのはもちろんですが、いかにして読んだ人を行動に移させるのか、という点が一番重要だと考えています。

そのためには、しっかりと内容を読者の腑に落とす形で提供しなければいけません。

さらに、具体的な方法に落とし込むのは当然として、それをいかにして実践しやすくするか、そしていかに続けやすく工夫がなされているか、が大切になります。

作者の熱意やこれらの重要な点がイマイチ伝わってこなかったため、価格に見合った内容とは正直言ってとても感じられませんでした。

作者・山口修氏の活動が見えない

色々調べたのですが、作者の山口修さんの現在の活動が全く見えてきませんでした。

少なくとも、コミュニケーション・アドバイザーを本業で行なっているのであれば、サイトやブログ、ツイッターやフェイスブックなど、何らかの媒体での活動が見られるのが普通だと思うのですが、どこにも情報が見当たりませんでした。(単に私の検索能力不足かもしれませんが。)

そもそも本当にこのような作者が存在しているのかさえ、はなはだ疑問に感じてしまいました。

教材実践者の顔写真が別の名前で使用されている

公式サイトには「Perfect Communication」実践者さんの顔写真と感想文が複数掲載されています。

その中の一つ、「吉川 悦子さん 43歳 会社員」として掲載されている顔写真が、ネット上の別の媒体で、別の名前で使用されています。

ツイッター、フェイスブック、アメーバブログで「澁谷 聡美」さんという名前で同じ顔写真が掲載されています。

どちらの名前が本物なのかはわかりませんが、このような出所の怪しい写真を使っていること自体、どうしても販売サイトに不信感を覚えてしまいます。

メールサポートの条件に疑問を感じる

この教材には無料メールサポートが付いているのですが、その条件にとても引っかかりを感じました。

条件は、以下の通りです。

「Perfect Communication」を購入してから60日経過してもご自身の会話力に大きな変化が見られない場合、私にメールをしてください。
具体的な解決策をメールにてサポートさせていただきます。(回数無制限)

メールサポートを付けるのであれば、期限を設けても構わないので、なぜ購入当初から質問・相談を受け付けないのか疑問に思いました。

まず、この教材内容ですと、ただでさえ60日間実践する人は少ないと予想されます。

たとえ60日間実践できたとしても、コミュニケーションが苦手な人というのは、「大きな変化が見られないのは教材のせいではなく、自分のせいだ」と、60日間も実践して効果がでない自分に引け目を感じてしまい、質問するのを遠慮する人が多いと考えられます。

また、60日も経過しているので「面倒だから、もういいや」という諦めの気持ちも出てくると思います。

以上のように、コミュニケーションが苦手、つまり消極的な人に対して「60日経過後」や「ご自分の会話力に大きな変化が見られない場合」などの条件を付けることは、心理的に質問しづらくなるのでは?と感じます。

「60日経過後」「大きな変化が見られない場合」などの条件が付いていることによって、実際にメールサポートを受けようと思う人は、かなり少なくなるのではないでしょうか。

これでは、ただ単にメールサポートの労力を減らしたいがために、余計な条件を付けているようにしか私には見えませんでした。

また、やり方が間違っているのであれば早いうちに修正した方が良いのは言うまでもありません。

60日経過した後にメールサポートを受けて、やり方の間違いに気づいたとしても、既に変なクセがついてしまって、修正するのにも時間がかかるのではないでしょうか。

最初から「無料サポートを購入日から●ヶ月間、回数無制限で受け付けます」とすれば良いだけの話です。

この金額でこの内容なのであれば、せめて通常以上のメールサポートは必須だと感じられます。

採点【B評価:40点】

レーダーチャート評価

間違っていることが書いてあるわけではないので、実践すればある程度の効果があるとは思いますが、ページ数も少なく1ページの文字量もスカスカ。内容も薄いので、かなり損した感が強い教材でした。

読者に行動を起こさせるには、もっと腑に落ちる内容がしっかりと書かれているべきですし、実践方法にもさらなる工夫がないと、多くの読者は、やってみようという気にすらならないと思います。

19,800円という価格は、このブログで紹介している教材の中でも高額の部類に入ります。

この価格で販売するのであれば、内容がもっと濃く充実していたり、児島弘樹氏の「あがり症改善プログラム」のように動画や音声でわかりやすく伝えるなどの工夫が見られたり、「精神的な弱さを改善する方法」のように無料メールサポートを購入時から無制限で3ヶ月以上は付けていたりしないと、全く価格に見合わないと感じます。

読むごとに「言っていることは正論でごもっともなんだけど、じゃあ一体どうすればいいの?」という疑問が次々と湧いてきました。

あくまで個人的な感想ですが、正直、身内や近しい友人などには、お勧めしたくない教材だと感じてしまいました。

もちろん、わざわざ私のブログに訪れていただいているあなたにも、当然ながらお勧めすることはできません。

コミュニケーション力をアップさせたいのであれば、木多崇将氏の「デイリーパラダイムシフト」のほうが、教材内容も充実していて「オンライン会話システム」の特典もついているので、はるかに実践的でお得感があります。

>>デイリーパラダイムシフト【評価&効果】

以上で「Perfect Communication」のレビューは終わりです。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

あがり症の体験記事を書いています。
私の失敗体験を、あなたのあがり症改善に役立ててください。

>>【あがり症克服体験談】~治らない原因は何だったのか?

>>「あがり症・吃音克服方法レビュー」のTOPへ

コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ