ホンマでっか!?TV テンパる人のパニック・緊張克服法22選
5月31日(水)のホンマでっか!?TV【あがり症&緊張克服法】では、「テンパる人・テンパらない人」というテーマで緊張やパニック障害などを取り上げていました。22個の「ホンマでっか!?」な主張をご紹介します。
緊張する場面に遭遇することが多い現代社会において、人はどういう時にテンパりやすく、どうすればテンパらないのかを知っておくことが重要です。
No.01 パニックの時の深呼吸は、更に過呼吸になる危険性!?
アメリカの「サイエンス・デイリー」誌に、「パニックになった時の深呼吸は実は逆効果!?」という情報が掲載されました。
心理評論家の植木理恵さんによると、普通のパニックでも、パニック障害でも、過呼吸になると体内は酸素過多の状態になってしまうそうです。
酸素が増えすぎるために二酸化炭素が必要なのに、過呼吸になると逆に二酸化炭素を吐きすぎてしまいます。
そんな時に大きな深呼吸をしたら、さらに酸素が増えすぎてしまい、めまいを起こして失神してしまう危険性が高まります。
ちなみに、パニックの時でなければ、落ち着くために深呼吸は有効です。
No.02 パニックになった時は浅い呼吸を心掛けろ!?
パニックになった時は、あえて小さな呼吸を繰り返し行い、体内の酸素と二酸化炭素のバランスを正常に戻すように心掛けるとよいそうです。
No.03 パニック障害の人はカフェイン摂取を控え目に
脳科学評論家の澤口俊之さんによると、パニック障害とパニックは違うそうです。
パニック障害はあくまでも「病気」で、女性が発症する割合は男性の約2倍になります。
芸能人では、長嶋一茂さんがパニック障害を患っていました。新幹線の車内でパニック発作がおきてしまい、一時は新幹線に乗れなくなった時期もあったそうです。
「新幹線に乗るとまたパニック発作をおこすんじゃないか…」という予期不安を感じ、乗るのが怖くなってしまうのです。
パニック障害の症状は、いきなり不安感が来て「自分は死んでしまうんじゃないか…」という恐怖に襲われます。
これは、カフェインの摂りすぎが、かなりのきっかけになると言われています。
カフェインを摂りすぎると、脳が刺激されるため、パニック発作を引き起こす可能性が高くなると考えられています。
No.04 パニック障害はルーティーンを決めると効果的!?
心理評論家の植木さんも、中学、高校と長い間パニック障害を患っていました。
パニック障害になった時には、1つルーティーンを決めておくと発作が治まるそうです。
植木さんの場合は、横になると発作が治まっていました。
ですので、電車や飛行機に乗る時には、いつでも横になれるように遠足用のシートを必ず持って移動していたと言います。
No.05 一生パニック障害の人も亡くなった人もいない!?
パニック発作の時には「このまま死んでしまうんじゃないだろうか…」という強い恐怖に襲われれますが、実はパニック障害で亡くなった人はいません。
また、一生パニック障害の人も一人もいません。
「いつかは治る病気であり、しかもこの病気で死ぬことはない」という事実を知っているだけでも、安心できるのではないでしょうか。
先ほどの植木さんのルーティーンのように、遠足用のシートを持ち歩いているだけでも安心でき、パニック発作を起こしにくいということもあるようです。
No.06 男子校女子校出身者はテンパりやすい!?
法律評論家の堀井亜生さんによると、離婚の相談に来る人の中で、些細なことで離婚を考えてしまうのが、エスカレーター式の学校や男子校・女子校の出身者だそうです。
彼らには「狭い人間関係の中で育った人が多い」という共通点があります。
男性の中には「奥さんが前に言った事と違う事を言うんです…」とか、「妻が感情的になって怒るんです…」というような相談を真顔でしにくる人が多いそうです。
女性経験が普通にあれば、そんな事は当たり前だと思いますよね。
思春期に異性と接していなかったり、狭い人間関係しか知らないため、色々な人に対する耐性が少ないのだろうと考えられます。
また、その中でも「こうすべき」「こうあるべき」という枠が人よりも狭い「真面目な人」が、さらにテンパりやすいと言います。
真面目な人ほどキャパシティが狭く、予想できない展開に対応できないため、テンパりやすい傾向にあるとのことでした。
No.07 指先を合わせて脈を測ると自分の落ち着き度がわかる!?
印象評論家の重太みゆきさんによると、テンパる人は自分のコントローズができず、テンパらない人は落ち着いて自分をコントロールできると言います。
自分をコントロールできるかどうかを判断する方法は、指先を合わせて自分の脈を測ってみることです。
緊張しない人は、このポーズでも自分の脈をすぐに感じとることができます。
No.08 指先で脈を感じる人は、すぐに集中できる!?
先ほどのポーズですぐに脈を感じとれた人は、一瞬で集中できる人です。
すぐに集中できるということは、その場の空気にすぐに入り込めるので、テンパりにくいということです。
ちなみに、明石家さんまさんはすぐに脈を感じとれていました。
いざ自分が「緊張しそうだな~」と思った時に、このポーズで脈を感じられると、「あっ、できた!今日は大丈夫」と感じて、落ち着くことができるでしょう。
では、できなかったら逆に緊張してしまうのでは?と思うかもしれませんが、ご安心ください。
日ごろから指先で脈を測る練習をしておけば、いつでもすぐに脈を感じることができるようになるそうです。
スティーブ・ジョブズやオバマ大統領が話をする時にも、よくこのポーズをとっていましたので、テンパりやすい人は試してみてはいかがでしょうか。
No.09 関西人はテンパりにくい!?
荒木香織さんは、2015年ラグビーワールドカップの日本代表メンタルコーチを務め、あの五郎丸選手の手のポーズを作り上げたスポーツ心理学者です。
その荒木さんによると、関西人は「レジリエンス」が高いそうです。
レジリエンスとは、「楽観性によって困難な状況を乗り越える力」のことです。
荒木さんは、リーダーを集めてメンタルトレーニングをする機会が多いそうですが、集まってくるリーダー達はほとんどが関西人だと言います。
No.10 人前で話す時、最初に味方を見つけると緊張が収まる!?
印象評論家の重太さんは「関西人はテンパりにくい」の話に関連して、「関西人は自分の味方を見つけるのが早いんじゃないか」と主張していました。
人前で話す時に緊張を抑えたければ、会場内に味方を見つけておくと上手くいくそうです。
No.11 人前で話す時、最初に敵を見つける人はテンパりやすい!?
だいたい聴衆の約3割は自分の味方になってくれる人で、自分の話に興味がない人も約3割、「どんなもんか見てやろうじゃないか」と敵対的な人も約3割ほどいるそうです。
最後の敵対的な人たちに注目してしまうクセがついているのが、テンパってしまう人たちです。
No.12 グレーゾーンを持つとテンパりにくい!?
スポーツ心理評論家の荒木さんは、「関西人が持ち合わせているのはグレーゾーンなのではないか」と主張します。
「成功しないといけない」と強く思う人ほど、テンパりやすくなります。
その点、関西のオバちゃんなどは「まぁ、ちょっとアカンかってもええわ。マンガやん」と、失敗をネタにしてしまう逞しさがあります。
グレーゾーンを持ち合わせることでテンパらなくなり、失敗しても次また頑張ろうと思えるようになります。
No.13 日本人の8割はあがり症!?
経済評論家の門倉貴史さんによると、日本人の8割以上があがり症だそうです。
「あなたは緊張しやすいですか?」という質問をしたところ、「とても緊張する」と答えた人が41.2%、「どちらかと言うと緊張する」と答えた人が41.6%でした。
合わせて82.8%の人が、自分は緊張しやすいと感じていることになります。
No.14 あがり症による経済損失は年間1兆4795億円!?
門倉さんはさらに「あがり症は一個人の問題ではなく、日本経済を左右する大きな問題だ」と主張します。
あがり症を抱えていることで仕事の効率が低下したり、欠勤・退職などをせざるをえないケースもあります。
それらの経済損失を合計すると、年間1兆円を超える規模になります。
No.15 全てを正直に話せばあがりにくい!?
環境評論家の武田邦彦さんは、明石家さんまさんをテレビで観ていた時は「オブラートに包んでものを言う人」だと感じていました。
しかし、同じ番組に出演して実際に話をしてみると「なんてストレートにものを言う人なんだ」と感じ、ここにさんまさんが緊張しない原因があるのではと思ったそうです。
「ストレートに言えば何も隠す必要がないのであがりようがない」と分析していました。
実際にどうなのかさんまさんに直接聞いてみたところ、こんな答えが返ってきました。
「自分に過信をしていないだけ」
「『そんな大した人間じゃない』と思って生きているから緊張しないんでしょう」とさんまさん自身は語っていました。
No.16 より良い結果を出そうとする人はパニックになりやすい
カナダのブリティッシュ・コロンビア大学の調査によると「バスケットのゴールを果てしなく高く設定する人に、パニックになりがちな人が多い」という結果が出たそうです。
逆に、ほどほどの点数で満足する人は、パニックになりにくいということです。
No.17 ゴールと現状を理解するとテンパりにくい!?
心理評論家の植木さんは、以前「ホンマでっか」の新企画の収録時に、すごくテンパったことがあったそうです。
たくさんの芸能人を迎えてジェスチャーゲームをした時に、やることが多すぎてわけがわからなくなってしまいました。
その時、出演者の池田先生が「何がわからないの?」とゴールについて質問してくれました。
澤口先生は「どこまで終わったの?」と今のポジションを認識する質問をしてくれました。
この2つの質問で、ゴールと現状を認識できたので、頭が整理できたと言います。
お子さんのいる親御さんも、子どもがテンパっている時には、「何がわからない?」「どこまで出来てる?」と聞いてあげると問題が解消されるかもしれません。
No.18 テンパり過ぎて殺人を犯そうとした人がいる!?
法律評論家の堀井さんの話です。
ある男性が女性を妊娠させてしまいました。
男性はその女性のことを好きでもなく、子どもを作るつもりもありませんでした。
男性は別れたいと思いましたが、女性は「責任をとって欲しい。結婚しないと自殺する!」と迫ってきました。
男性はテンパって思い詰めてしまい、「この女性を殺すしかない」と考え、女性を旅行に誘い出しました。
旅行先で殺害しようと思っていましたが、女性から「何で結婚してくれないの!」と怒鳴られて怖くなってしまい、なぜか婚姻届けを書いて役所に提出するという、当初の計画とは真逆のことをしてしまいました。
その後、冷静になって周りの人に相談し、普通に手続きをとって離婚したそうです。
No.19 何かを掴むだけで緊張がほぐれる!?
経済評論家の門倉さんによると、ボールペンやハンカチを掴んでいるだけで、簡単に緊張はほぐれるそうです。
ブリティッシュ・コロンビア大学では、ホラー映画を観て恐怖を感じている人に何かを持たせるという実験をしました。
すると、心が安定し、持ったものに愛着すら抱くようになるという結果が得られました。
ゲストの榎並大二郎アナウンサーは、プレゼンの時に棒を持っているとすごく落ち着くと言っていました。
棒ではなく手で指し示す場合は、手が震えてしまい、それを見てさらに緊張が増してしまったことがあるそうです。
No.20 失神しそうな時は両手を組み引っ張ると効果的!?
番組アシスタントの加藤綾子さんは、以前「めざましテレビ」の生放送中に失神したことがあります。
脳科学評論家の澤口さんによると、失神はテンパった時の極限状態だと言います。
澤口さんは、失神しそうな時の対処法として、両手を組んで引っ張る方法を紹介していました。
失神すると、脳の活動レベルが急激に下がります。
このポーズをすることで、脳の運動野の活動レベルが上昇するため、失神防止に効果があるそうです。
No.21 緊張を抑えたかったら、その場で自分より緊張している人を見る
印象評論家の重太さんは、就職の面接や会社のプレゼンで、他人が有能に見えたり、緊張していないように見えてしまうと、自分の緊張がさらにアップしてしまうと言います。
しかし、逆に他の人がネクタイをいじったり、落ち着かない動きをしているのを見ると、「みんな緊張しているけど、自分はそれほどではない」と感じられ、落ち着いて行動できるようになります。
No.22 緊張している人の前で緊張したフリをしてあげると効果的!?
「他人が緊張しているのを見ると自分の緊張が収まる」ということは、たとえばもの凄く緊張している後輩をリラックスさせたい場合、あえて「自分が緊張したフリをしてあげる」というのも一つの方法かもしれません。
テンパらないための22の方法、いかがでしたでしょうか。
気になる方法があったら試してみても良いかもしれませんね。
※この番組に登場する情報・見解は、あくまでも一説であり、その真偽を確定するものではありません。「ホンマでっか!?」という姿勢でお楽しみ頂けると幸いです。
あがり症の体験記事を書いています。
私の失敗体験を、あなたのあがり症改善に役立ててください。