あがり症教材の効果的な選び方
あがり症を治す時に大切なことは、あなたがあがり症になっている原因を見極め、どこに問題があるのかを明確にした上で、現在置かれている状況や目的に合った改善方法を選ぶということです。
あがり症の原因は大きく分けて2つ
まず、あがり症の原因は「メンタル面の問題」と「スキル面の問題」の大きく2つに分かれます。
そして、あなたの場合はこのどちらに問題があるのかを見極めるのが大切です。
「メンタル面」に問題があるのに「スキル面」をいくら磨いても、あまり効果は得られません。逆に「スキル面」に問題があるのに「メンタル面」の強化に力を注いでも同じことが言えます。
たとえば、「過去の失敗体験によるトラウマ」が原因であがりの症状が出ている場合には、いくらスキルを磨いてもあまり効果は得られません。
もちろん全く効果がないわけではありませんが「得たい結果に対して効率の悪い方法を選んでしまっている」と言えます。
それでは「過去の失敗体験によるトラウマ」が原因であがりの症状が出ている場合にどうすれば良いかと言いますと、その場合には「メンタル面の強化」が効率的なあがり症改善につながります。
この場合、いくらスキルを磨いても「メンタル面の強化」が伴っていなければ、意味をなさないということです。
他に「何をどのように話せば良いのかわからなくて緊張してしまう」という場合についてはどうでしょうか?
この場合には、話すネタの探し方や話を上手く伝える方法など、技術的な方法を学ぶことで、緊張しなくなる可能性が高いと言えます。
こういった人は、メンタル面にはあまり問題がないと考えられますので、スキルを磨いたり、場数を踏むことで改善していくタイプと言えるでしょう。
しかし、同じようにスキルを磨いたり場数を踏んだりする方法を選んだとしても、先ほど挙げた「過去の失敗体験によるトラウマが原因」の人にとっては、却って逆効果になってしまいます。
このように「自分のあがり症の原因が何なのか、どこに問題があるのか」を見極めることによって、その人に合った正しい改善方法は変わってきます。
自分のことをあがり症だと自覚している人の場合、たいていはメンタル面に何らかの問題があることが多いようです。
- 何日も前から不安になり、失敗することばかりを考えてしまう
- 話終わった後でも、自己嫌悪や後悔を繰り返してしまう
こういった特徴を持つ人は、場数を踏めば踏むほど、あがり症の症状を強化してしまうことになりますので、メンタル面を強化しない限り問題を本質的に解決することは難しいと言えます。
色々なあがり症改善の本を読んだり、話し方教室に通ってもあがり症が改善しなかった場合にも同じことが言えるでしょう。
市販されているあがり症改善の本や話し方教室では、スキルやテクニックを磨いたり場数を踏むことに重点を置いて教えています。
この場合、メンタル面にはあまり問題がなく、スキル面に問題のある人にとっては効果がありますが、メンタル面に問題がある人にとっては効果を得にくいのです。
以上のように、あがり症の原因は大きく「メンタル面の問題」と「スキル面の問題」の2つに分けられます。
そして「あなたの場合はどちらに問題があるのか」を明確にして、改善方法を選ばなければ、効果の得にくい方法を延々と続けることになってしまい、時間を浪費したにも拘わらず効果が得られない、あるいは却って症状が悪化する、という事態に陥ってしまうのです。
原因・症状・状況・目的を考慮して改善策を選択する
あがり症改善のための教材を選ぶ時には、「メンタル面の問題」と「スキル面の問題」をそれぞれさらに細分化して考えることで、より効率的にあがり症を改善することが可能となります。
具体的には、以下のように現在おかれている状況や得たい目的によって分類できます。
●メンタル面に問題がある場合
→ (1)あがり症以前に問題がある人
→ (2)人前や人とのコミュニケーション場面で緊張する人
●スキル面に問題がある場合
→ (3)人前で上手に話すスキルを学びたい人
→ 【3-A】なるべく短期間(1週間~1ヶ月程度)で改善したい
→ 【3-B】じっくり時間をかけてスキルを習得したい
→ (4)プロとして人前で話すスキルを学びたい人
以上の分類の中で、自分がどの状態に当てはまるのかを明確にすることで、選ぶ教材も変わってきますし、原因や目的に合った適切な教材を選ぶことで、より効率的に自分のなりたい状態になれる可能性も高くなります。
(1)から(4)までは、症状の重さ順にも対応しています。
(1)が最も重症で、(2)(3)と進むにつれて症状が軽くなっていき、(4)が最も軽症な人という分類です。
以下、一つずつ詳しく見ていくと共に、それぞれの状況に置かれている人にとって、最もお勧めできる教材をご紹介していきます。
(1)「あがり症以前に問題がある人」の場合
- 普段から何もやる気がしない
- 友達が一人もいない。友達を作りづらい性格だと感じている
- 彼氏・彼女すらできず、結婚すら夢のまた夢
- 楽しいと思うこともなく、生きていても仕方ないと思う
- ささいなことで落ち込みやすく、憂うつな気分でいることが多い
こういった状態にある人は、メンタル面に重度の問題があると言えます。
このような場合には、メンタル面の強化や底上げを図ることを目的とした教材を選ぶことが肝心となります。
そのための教材として、木多崇将さんの「精神的な弱さを改善する方法」がお勧めできます。
この教材では「緊張しない方法」「自信を持つ方法」「やる気を出す方法」の3つの視点から、精神的な弱さを改善するための方法を学ぶことができます。
それぞれ具体的なステップで、何をすれば良いのかが明確に示されており、その手順に従って実践していきます。
手順が明確に示されているので迷うこともなく、「精神的な強さ」というゴールへ向けて一直線に進むことが可能です。
不明点などがあれば、無料メールサポートがついていますので、すぐに問題点を解決することができます。
もう一つお勧めできるのは、梅沢亮さんの「TNTメソッド」という教材です。
この教材を実践することで、ネガティブ思考に流されやすい人が持つ特徴を逆に生かして、あなたが諦めていたことにも、自然に飛び込んでいけるメンタルを作り出すことができるようになります。
ネガティブであると自覚している人ほど、効果が得られる方法です。
こちらも無料メールサポートが付いています。
どちらの教材も、潜在意識から自分のセルフイメージを書き換えることで、メンタル面の強化を図っていく手法が書かれています。
メンタルの強化という面において、上記2つのうちどちらがより強力な効果が期待できるかというと、個人的には「精神的な弱さを改善する方法」をお勧めします。
あがり症以前に問題がある人は、まず「精神的な弱さを改善する方法」を実践し、そこで満足できれば次の『(2)「人前や人とのコミュニケーション場面で緊張する人」の場合』へ進んでください。
さらに別の角度からメンタル面を強化したい人は、「精神的な弱さを改善する方法」を実践した後で、補足的に「TNTメソッド」を実践すると良いでしょう。
メンタル面の強化には複数の方法があり、2つの教材の内容は全く異なります。
正しい方法を、一つだけでなく複数実践することで、よりメンタル面の強化を図ることが可能となります。
(2)「人前や人とのコミュニケーション場面で緊張する人」の場合
自分のことをあがり症だと感じている人は、通常このタイプに当てはまります。
人前に出ると、以下のような症状が起きてしまう人が対象です。
- 手足や声が震える
- 大量の汗をかく
- 顔が真っ赤になる
- パニックになる
- 何日も前から不安でたまらない
- 人の視線が恐ろしくて目を合わせられない
ここに当てはまる人たちは、メンタル面とスキル面がバランス良く含まれた教材を選ぶと良いでしょう。
スキルを身に着けるには、メンタル面がある程度強くなっていなければ効果が半減してしまいます。
しかし、メンタル面が強化されても、スキルがなければ人前で何をどう話せば良いのかがわかりません。
「人前でもある程度落ち着いていられる」という状態はスタートラインに立った状態に過ぎず、それだけでは「人前で伝えるべきことを分かりやすく伝える」という本来の目的を達成することができません。
そのためには、スキルの習得も当然ながら重要な要素となってきます。
割合的には、メンタル:スキルのバランスが6:4ぐらいが望ましいでしょう。
メンタル面とスキル面がバランス良く含まれていて、しっかりとメンタル面に力を入れている教材としてお勧めできるのは、児島弘樹さんの「あがり症改善プログラム」、とよだクリニック監修の「あがり症改善プログラム」、松本悠助さんの「サブリミナルあがり症改善プログラム」の3つです。
この中で最もお勧めできるのが、児島弘樹さんの「あがり症改善プログラム」だと考えています。
他の教材より優れている点は3つあります。
その3つとは「1.教材内容」「2.内容の伝え方」「3.サポート体制」です。
「1.教材内容」で優れている点は、「短期的な視点」と「長期的な視点」の両面から、効率良くメンタル面を強化できる方法が提示されている点です。
「2.内容の伝え方」で優れている点は、教材内容をテキストという文字情報だけでなく、動画や音声などを駆使してわかりやすく伝えている点です。
改善方法の中には、体を使って実践するものも含まれています。
その場合には、体をどのように動かせば良いのか、実際に目で見て確認しないとわかりにくいということが多々あります。
この場合には、動画でやり方が提示されている方が理解の促進につながり、実践者目線で考えられた、より親切な教材だと言えます。
また、音声も提供されているので、通勤電車の中などでも学習することができ、空いている時間を活かして効率的に実践を進めることができます。
「3.サポート体制」で優れている点は、わからない部分をすぐに解消するために無料メールサポートが付いていて、なおかつサポートの質が高いという点です。
サポートの質に関しては、全てのあがり症教材の中でも1、2を争う高いレベルだと感じています。
具体的には「精神的な弱さを改善する方法」の木多崇将さんと甲乙つけがたいサポート力です。
実際にサポートを受けてみて、その質を体感してみると、その人が誠実であるかどうかがすぐにわかります。
私個人の基準ですが、人柄が誠実であったり、尊敬できる人でないと、どんなに内容が良かったとしても、その人から教えてもらいたいとはどうしても思えません。
無料メールサポートを実際に受けてみた体験から、児島先生の誠実な人柄が感じられ、素直に教えに従おうという気持ちになれました。
「責任を持って最後までサポートしていく」という熱意が指導者側にあるかどうかは、私たちが教材内容を信頼して実践を続けられるかどうかにも関わってくる重要な要素だと考えています。
(3)「人前で上手に話すスキルを学びたい人」の場合
ここでは、あまりメンタル面に問題があるわけではなく、
- 何を話せば良いのかわからない
- 言いたいことを人にうまく伝えられない
- 話をまとめるのが苦手
というような「スキル面に問題がある人」が、効率的にスキルやテクニックを習得できる教材をお勧めします。
さらにここでは「どれぐらいの期間で治す必要があるのか」も考慮に入れて考えたいと思います。
具体的に2つの目的に分けて考えます。
(A)なるべく短期間(1週間~1ヶ月程度)で改善したい
(B)じっくり時間をかけてスキルを習得したい
以下、詳しく見て行きましょう。
(3-A)なるべく短期間(1週間~1ヶ月程度)で改善したい
ここでは、たとえば「突然結婚式のスピーチを頼まれたが、本番まで1週間しか時間がない」などの緊急を要する場合が当てはまります。
この場合は、とりあえずその場を何とかしのぐための必要最低限のスキルを身に着けることが最善の策だと考えます。
そのために最適な教材が「金井式あがり症改善法 実践セミナーDVD」です。
この教材のメンタル:スキルのバランスは、3:7ぐらいで、スキル重視の内容にはなっていますが、メンタル面に全く触れていないわけではありません。
短期間であがり症を改善するためには、やはり最低限のメンタル面の改善には触れる必要があります。
「人前で上手にわかりやすく伝えたいことを伝える」ために、必要最低限のことを最も短期間で効率良く学ぶことのできる教材です。
実際に行なわれたあがり症改善セミナーをDVDに収録している教材で、上手く話せなかった受講生が3分間しっかり話せるようになるまでの過程を全て見ることができます。
あがり症でオドオドしていた受講生が変わっていく様子を見ることで「自分にはできるはずがない」から「自分にもできる」と思えるようになることも、あなたのあがり症改善の大きな力になるはずです。
もちろん、人前でうまく話すためのスキルやテクニックも、必要十分な内容を学ぶことができます。
「本番まで時間のない人」や、「今後、それほど多く話す機会があるわけでもないので、最低限のことだけ学べれば良い」という人にお勧めできる最も即効性に優れた教材です。
>>金井英之「金井式あがり症改善法 実践セミナーDVD」のレビュー記事
(3-B)じっくり時間をかけてスキルを習得したい
メンタルに問題があるというよりも、人前で話す時の技術的な問題を一通り完全に解決するための教材としてお勧めなのが「金井式あがり症克服法」です。
「金井式あがり症克服法」のメンタル:スキルのバランスは、だいたい4:6ぐらいです。
あがり症をトータルで改善するために作られている教材なので、「積極的な人間に性格改善する」ことを目的としてメンタル面の改善についても触れていますが、特にスキル面に重点が置かれ、効果を感じられる内容になっています。
教材で解説されているスキルやテクニックは、動画の中で金井先生が実際に話している姿をお手本とすることで、どのように実践すれば良いのかをしっかりと理解することができます。
あがり症の「技術的な要因」を完全になくすための方法が網羅されていますので、メンタル面よりもスキルやテクニックの悩みを完全に潰したいという人に最適な教材です。
(4)「プロとして人前で話すスキルを学びたい人」の場合
(3)までであがり症を改善する方法は一通り学ぶことができます。
ここでは、されにそれ以上を目指す人のため、いわゆるプロの話し手として、人前で話すことで収入を得たいと考えている人のための教材をご紹介します。
具体的には、セミナーで集客をして契約につなげたい税理士や弁護士など士業の人たち、予備校講師や司会業、アナウンサーなどの人前で話すことを本業としている人たちを対象としています。
そのための教材が三橋泰介さんの「人前で強くなる!トーク&セミナーの達人講座」です。
三橋さんはプロのアナウンサーとしての実務経験はもちろん、テレビ朝日系アナウンサーコンテストで日本一になった経歴の持ち主です。
話し方、声、話す内容など、実際に話している場面を見てみると、その実績が決してダテではないことが一目見てわかると思います。
この教材は、すでにメンタル面についての問題はクリアしているか、もともとメンタル面に問題のない人を対象としていますので、その点はくれぐれもご注意ください。
プロ向けの教材のため、かなりハイレベルな内容になっています。通常のあがり症を改善することを目的としている人は選択しない方が良いでしょう。
スキルやテクニックを駆使して、どのようにお客さんからの信頼を勝ち取るのか、またどのように契約につなげていくのか、実際の経験に裏付けられた理論的なノウハウが余すところなく詰め込まれています。
講師の三橋さんご自身も、現在はセミナーから集客して、話し方のコンサルティング契約を結んだり、その他のビジネスも幅広く手がけています。
たくさんのビジネスパートナーと一緒に仕事をしている方ですので、その豊富な人脈を構築する術についても教材内でしっかりと学ぶことができます。
無料メールサポートやスカイプ、電話でのサポートなど、サポート体制が充実しているので、実際にセミナーを開催するまでのポイントなども個別に詳しく相談できます。
プロとして人前で話すことをダイレクトに収入につなげたい、という一段高いレベルを求めている、意識の高い人に最適な教材です。
>>三橋泰介「人前で強くなる!トーク&セミナーの達人講座」のレビュー記事
まとめ
以上、あがり症教材の効果的な選び方についてお伝えしてきました。
少し長くなってしまいましたので、最後に簡単にまとめておきます。
メンタル面に問題がある人
(1)「あがり症以前に問題がある人」の場合
メンタル面の底上げを図ることを目的とした教材を選ぶことが肝心。
【お勧め教材】:「精神的な弱さを改善する方法」
【補足教材】:「TNTメソッド」
(2)人前や人とのコミュニケーション場面で緊張する人
メンタル面とスキル面がバランス良く含まれた教材を選ぶと良い。
通常のあがり症の人は、この教材を選んでおけばまず間違いはないでしょう。
【お勧め教材】:児島弘樹「あがり症改善プログラム」
スキル面に問題がある人
(3)人前で上手に話すスキルを学びたい人
【3-A】なるべく短期間(1週間~1ヶ月程度)で改善したい
とりあえずその場を何とかしのぐためのスキルを身に着けることが最善の策。
【お勧め教材】:金井英之「金井式あがり症改善法 実践セミナーDVD」
【3-B】じっくり時間をかけてスキルを習得したい
特にスキル面に重点を置いていて、動画で確認しながらやり方を学べる教材を選ぶ。
【お勧め教材】:金井英之「金井式あがり症克服法」
(4)プロとして人前で話すスキルを学びたい人
スキルやテクニックを駆使して、お客さんからの信頼を勝ち取る方法が学べる教材を選ぶ。講師の実績も重要。
【お勧め教材】:三橋泰介「人前で強くなる!トーク&セミナーの達人講座」
基本的に当ブログ内で「Aランク以上」の評価をつけている教材は、すべてお勧めできると考えておりますが、ご自分の状況や目的に合った教材を選ばないと、時間とお金を無駄に浪費した上に、効果が得られないどころか症状が悪化することも十分にあり得ます。
あなたの本来の能力や個性を、あがり症のために発揮できないのは非常にもったいないことだと私は考えています。
ご自分の状況や目的に最適な教材を選択してあがり症を克服し、自在に話す力を身に着けることで、表現できずに埋もれていたあなた独自の個性を思う存分に解放してあげてください。
あがり症教材のABCランク別評価はこちら
>>ABCランク別評価一覧
あがり症の体験記事を書いています。
私の失敗体験を、あなたのあがり症改善に役立ててください。